今回は、約13万円で6泊7日の断食体験をしてきた話を書いていこうと思う。
場所は、静岡県・伊豆高原にある「やすらぎの里 本館」である。
断食に興味はあるが、「実際どうなのか」「高すぎないか」「つらくないのか」そう感じている方の参考になれば幸いだ。
断食をやろうと思ったきっかけ
断食をやろうと思ったきっかけは、タワシ先生の作品内にある『11万円を払って断食に参加した話』を読んだことだった。
正直に言うと、
「11万円払って断食?」
最初はそう思った。

【「11万払って断食する話」より】
「断食=修行」「つらいだけ」という先入観を持っていたが、この本を読んで印象が変わった。
- 無理に我慢するものではない
- 専門施設で安全に行うもの
- 心身を一度リセットするための時間
そう捉え直したことで、「一度、ちゃんとした環境でやってみよう」と思うようになった。
施設への申し込み
同じ施設かどうかは分からなかったが、似た環境を探した結果、見つけたのが静岡県伊豆高原にある「やすらぎの里」である。

やすらぎの里 本館は、断食・少食・養生を中心とした滞在型の専門施設である。
医師やスタッフの管理のもとで進むため、自己流の断食とは安心感がまったく違う。
実際に滞在して感じた特徴は、次のとおりである。
- 生活リズムが自然と整う
- 断食初心者でも参加しやすい
- 静かで落ち着いた雰囲気
- 伊豆の自然に囲まれた環境
「断食を成功させるための環境」が、最初から用意されている場所だと感じた。
断食の料金について
今回の滞在プランと料金

今回参加したのは、やすらぎの里 本館の6泊7日のプラン。
かかった金額は、約13万円だった。
決して安い金額ではない。
ただ、実際に6泊7日を過ごしてみると、単なる宿泊施設というより、断食・食事・運動・休養まで含めて生活そのものを整えるための場所という印象だった。
断食の効果
一般的に、断食には次のような変化や目的が挙げられている。
内臓を休ませる
食事量を抑えることで、普段働き続けている胃腸を休ませる時間をつくる。
食生活を見直すきっかけになる
普段どれくらい食べているのか、どんな味付けに慣れているのかを見直す機会になる。
味覚の変化を感じる
薄味の食事を続けたことで、普段よりも素材そのものの味を強く感じるようになった。
頭と身体を休ませる
食事だけでなく、仕事やスマホ、日常の情報から距離を置くことで、頭を休ませる時間にもなった。
体重が減る
食べる量が大きく減るため、滞在中は体重にも変化があった。
6泊7日の断食プログラム(食事)
断食といっても、いきなり何も食べなくなるわけではないらしい。
消化の良い食事から入り、徐々に身体を「断食モード」へ切り替えていく。
最初の3日間はスムージーや味噌汁などの液体食が中心で、4日目から回復食が始まる。
1日目(日)|断食1日目

【夕食】
- 味噌汁
【1日目の食事画像】
吾輩は味噌汁である。具材はまだない。
「いよいよ始まったな」という実感が一番強かった初日である。
朝食と昼食は食べていないので、初めての食事だった。
味噌汁と呼ばれるソレは、ほんのりと出汁の味がした。
スプーンですくいながら、一口ずつ味わって飲んだところ、飲み終わるまでに40分近くかかった。
意外な発見だが、たったこれだけの量でも時間をかけて味わうと満腹感が得られた。
2日目(月)|断食2日目

【朝】
- 生姜紅茶
【朝食】
- 人参と生姜のスムージー
【夕食】
- 豆乳入り味噌汁
【2日目の食事画像】
2日目の人参スムージーは正直きつかった。
人参の味がまっすぐすぎて、「これがあと何日続くんだ」と少し弱気になる。
空腹というより、心が折れそうになる感じ。
不思議なことに、この日も空腹感に襲われることはなかった。
ゆっくり飲んでいると、量が少なくても落ち着いてくる。
「食べる」というより、「身体に染み込ませている」感覚に近かった。
3日目(火)|断食3日目

【朝】
- 甘酒豆乳
【朝食】
- グリーンスムージー
【夕食】
- 季節野菜のすり流し味噌汁
【3日目の食事画像】
このあたりから「食べない状態」が日常になり始める。
4日目(水)|回復食1日目

【朝】
- 酵素ジュース(巨峰)
【朝食】
- 回復大根
- 人参シャーベット
【夕食】
- 雑穀入り玄米粥
- 梅干し
- 豆腐の味噌汁
【4日目の食事画像】
梅干しが、驚くほどおいしく感じた。
酸っぱさが、じわっと広がる。
「こんなに味って強かったっけ」と、本気で驚いた。
それまでどれだけ無意識に食べていたのか、分かった気がした。
味覚が研ぎ澄まされていることを実感した。
5日目(木)|回復食2日目

【朝】
- 寒天オリゴドリンク
【朝食】
- 玄米リゾット
- キャベツと油揚げの煮浸し
- 豆乳ヨーグルト
【夕食】
- 玄米おむすび
- 大根の味噌汁
- 梅干し
- 車麩と青菜の煮物
- 冷奴
【5日目の食事画像】
「食事に戻っていく」感覚を、丁寧に味わう時間だった。
味は薄いが、しっかりと味わうことで素材本来の旨みが感じられた。
6日目(金)|回復食3日目

【朝】
- 玄米黒酢ドリンク
【朝食】
- うどん
【夕食】
自然食のコース料理
- デトックスウォーター(ビーツ、ミント、レモン)
- サラダチキン ~手作りハーブソルト~
- キノコの塩麹マリネ
- 豆腐ステーキ(青のり)
- 地物野菜のサラダ
- 和風ミネストローネ
- 秋鮭のホイル焼き
- 舞茸ご飯(油あげ)
- 大根の甘酢漬け、昆布の佃煮
- 穀物コーヒー
- 季節のフルーツ盛り合わせ
【6日目の食事画像】
この日の夕食は、「ここまで頑張ってきてよかった」と思える内容だった。
夕食はコース料理だったが、3枚目のミネストローネあたりでお腹いっぱいになった。
7日目(土)|最終日

【朝】
- 酵素ジュース(ソルダム)
【朝食】
- 寝かせ玄米
- 地のり、豆腐、ネギの味噌汁
- 千切り野菜の塩漬け
- 鯵の干物
- 切干大根(青菜)
- やすらぎのおかゆパン
- ぶどうの寒天寄せ
【7日目の食事画像】
最後の食事ということもあり、一口ずつ噛みしめながら味わった。
6泊7日の断食プログラム(体験)
滞在期間中は、断食だけではなく、さまざまな体験プログラムも用意されていた。
- マッサージ、カッピング
- ヨガ、ピラティス
- 朝の散歩
- 食べる瞑想
- 食生活改善講座
いずれも参加は強制ではなく、その日の体調に合わせて自由に参加できる。
空いた時間には観光へ出かけたり、温泉や岩盤浴を利用したりすることもできる。
常にスタッフへ相談できる環境が整っており、不調を感じたときはすぐに相談できた。
無理をさせない仕組みがあり、「頑張りすぎなくていい」という安心感があった。
ぶっちゃけ、13万円はどうだったか
「安い」とは思わない。
13万円という金額だけを見ると、高いと感じる人も多いと思う。
実際、自分も申し込む前はかなり迷った。
ただ、
- 安全管理
- 整った環境
- 6泊7日という時間
これらをすべて含めて考えると、今では「この金額で良かった」と思っている。
単純に宿泊費や食事代を払った感覚ではない。
日常から離れ、自分の身体と向き合うための時間を買った感覚に近かった。
一方で、
- ただ痩せたいだけ
- 短期間で体重を落としたい
そういう目的の人には、あまり向かないとも感じた。
断食中のリアルな感想
一番つらかったのは、空腹そのものではなかった。
「食べ物のことを考えてしまう時間」である。
伊豆高原は観光地ということもあり、美味しそうなお店がたくさんある。
ラーメン、海鮮、ソフトクリーム、スイーツ……。
歩いているだけで誘惑が次々と現れる。
正直、かなり我慢するのが大変だった。
【食べることができなかったけれど、いまだに気になっているお店や食べ物の画像】

一方で、空腹感に苦しむことは意外と少なかった。
味噌汁やスムージーだけの食事でも、ゆっくり時間をかけて味わうことで、思っていた以上に満腹感が得られた。
体験前は「お腹が空いて眠れないのではないか」と思っていたが、実際は十分に耐えられるレベルだった。
食事だけではない。
- 生活リズム
- 運動量
- 休息
- 情報量(スマホ・SNS)
これらすべてが、少しずつ整っていった。
何気なくスマホを触っている時間が多いことにも気付かされた。
「時間を買っている」という感覚
6泊7日。
何もしなくていい。
整えることだけを考えればいい。
この時間そのものが、一番価値のあるものだったように思う。
断食によって体重は減った。
味覚も変わった。
もちろん、それらも大きな収穫である。
しかし、それ以上に印象に残っているのは、
- 頭が驚くほど静かになること
- 睡眠や生活リズムを見直す時間ができたこと
- 胃腸を休ませている感覚があったこと
だった。
普段どれだけ身体を働かせ続けていたのかを、初めて実感した気がした。
やすらぎの里には、1泊2日や2泊3日のプランも用意されている。
長期間の参加が難しい人でも体験できるので、興味がある方は一度調べてみると良いと思う。
断食後、ラーメンを食べて気づいたこと
断食後から2週間後くらいにラーメンを食べた。
以前なら迷わずライス+麺大盛りを選んでいた。
でもその日は普通盛りで、ちゃんと満足できた。
ああ、変わったな、とそのとき思った。






