『夢をかなえるゾウ1』の感想|先延ばしをやめたい会社員が学んだ「毎日ひとつ」の積み重ね
自分を変えたい。そう思って本を読んだり、計画を立てたりする。でも、気づけばいつもの毎日に戻っている。そんな経験は一度や二度ではない。
自己啓発本に興味はあったけれど、難しい本を最後まで読み切れる自信はなかった。楽しみながら人生を変えるヒントを学べそうだと思って手に取ったのが、『夢をかなえるゾウ1』だった。
読み終えていちばん残ったのは、人生を変えるのは大きな決断ではなく、日々の小さな行動の積み重ねだという考え方だ。大きく変わろうとして動けなくなっていた自分には、ハードルが一気に下がる一冊だった。
目次
ゾウの神様が教えるのは、地味な行動
物語の主人公は、自分のことをダメだと感じながら、夢に不安を抱えている人物だ。そこへ突然現れるのが、ゾウの姿をした神様のガネーシャ。関西弁で話し、甘いものが大好きで、ニュートンや孔子といった歴史上の偉人を自分が育てたと言い張る。
そんなガネーシャが教えるのは、「靴をみがく」「募金する」のような、拍子抜けするほど地味な行動だ。成功のための特別なテクニックではなく、今日からでもできることが並んでいる。
ガネーシャと主人公の掛け合いが面白く、物語として笑いながら読み進められる。自己啓発本を読んでいるという感覚が薄いのに、読み終えると「自分も何かやってみようか」と思えてくる。
人生は、大きな決断より小さな行動で変わる。一度に自分を変えようとするより、毎日の地味な行動を積み重ねる方が、結果的に遠くまで進める。
先延ばしにしていることを、毎日ひとつ。やろうと思っていたのに手をつけていないことは、意外とたくさんある。その中から一つずつ片づけていく。
読んだら、すぐ一つやってみる。物語として楽しく読めるからこそ、読み終えた気分だけで終わらせず、小さな行動に移したい。
人生は、大きな決断より小さな行動で変わる
自分を変えたいと思うとき、つい大きなことを考えてしまう。転職する、資格を取る、生活をがらりと変える。でも、大きな決断ほど準備が必要で、なかなか始められない。
この本を読んで、変化はもっと手前にある小さな行動から始まるのだと思った。ひとつひとつは地味でも、毎日続ければ確実に何かが変わっていく。逆に言えば、どれだけ大きな目標を立てても、日々の行動が変わらなければ何も変わらない。
大きく変わろうとするより、小さく動き続ける。
その方が、結果的に遠くまで進めるのかもしれない。
毎日ひとつ、先延ばしにしていたことに取り組む
読み終えて、自分がやってみたいと思ったことがある。毎日ひとつ、今まで先延ばしにしていたことに取り組むことだ。
やろうと思っていたのに手をつけていないことは、意外とたくさんある。一度に全部を片づけようとすると気が重くなるけれど、一日ひとつなら始められそうな気がする。
まずは、朝の時間を有効に使うところから始めたい。出勤前の時間を、新しいことを学ぶ時間にあてる習慣をつくりたいと思っている。
気になっているのに手をつけていないことを、思いつくだけ並べる。
リストの中から、その日に取り組むものを一つだけ決める。
出勤前の時間を、新しいことを学ぶ時間にあてる。
物語だから読みやすい。理論を求める人には物足りないかも
よかったのは、とにかく読みやすいことだ。物語形式なので、難しい言葉や堅い説明に疲れることなく、最後まで楽しく読める。自己啓発本をあまり読んだことがない人でも、入りやすいと思う。
一方で、気になった点もある。物語として楽しく読める反面、具体的な理論やデータを詳しく学びたい人には、少し物足りないかもしれない。行動を変えるきっかけをくれる本であって、根拠を細かく解説する本ではない。
そうした内容を求めているなら、別の実用書と組み合わせて読むのがよさそうだ。
行動に移せない人、読書が苦手な人に
この本は、自分を変えたいと思っているのに、なかなか行動に移せない人に向いている。「何をすればいいか」が身近な行動で示されるので、読んだその日から試せる。
自己啓発本が苦手な人や、読書に慣れていない人にもおすすめしたい。物語として楽しめるので、本を読む習慣づくりの一冊目にもなると思う。
読み終えたあとの、小さなクエスト
本を読んだだけでは、毎日は変わらない。変わるのは、読み終えたあとに何をするかだ。
だから、まずは先延ばしにしていることを一つ書き出して、明日の朝に取り組んでみる。小さな一歩でも、それを積み重ねていけば、少しずつ自分が変わっていくはずだ。
獲得した視点は、小さな行動を積み重ねること。
人生を変えるのは、一度の大きな決断より、毎日続ける地味な一歩なのかもしれない。
先延ばしにしていることを一つ書き出して、明日の朝に取り組む。
明日の朝、何から始めよう。その一つを決めるところから、新しいクエストを始めてみたい。
